市役所5階にある危機管理室を視察しました。特にシステムについて。安否情報システム、地震防災情報システム(レディー)の操作、機能について確認しました。 結論から言うと、これらのシステムはいざというときに使えないものです。実際の被災時に何が必要なのか、何ができるのか、一から見直す必要があります。大問題です。今すぐ、手を打つ必要があります。今できることもあります。システムの改修を提案してゆきます。
市役所の本部と各区役所総務課を結ぶホットラインの電話。
大震災時には一斉に電話が鳴ります。この配置では、いざというときに電話が取れません。場所がない?どうしてこういう配置のまま放置するのか神経が分かりません。何度も指摘しているのになぜ?
電話機が古いのは問題ありません。電源がいるような機器よりもずっと良いと思います。問題は後ろのケーブル。いざというときに電話を動かせるように、ケーブルを15m位にすべきであると提案しています。
昨年から稼動を開始した安否情報システムです。消して古いシステムではありません。
防災拠点で避難者の情報を入力、区本部に転送されたデータをもとに市ホームページ上に安否情報を掲載するするシステムです。
防災拠点で入力する画面です。
世帯ごとに住所を入力、氏名、年齢、身体状況、居場所、備考、電話番号を記入します。
問題点
①これだけの情報を入力するには手間がかかりすぎます。
②入力のデータの内容が十分ではありません。(身体状況など)
③7人までしか入力できません。
拠点で入力したデータの区本部へのデータ転送ができませんでした。
担当者はマニュアルを見ながら操作しています。簡単なシステムなのにマニュアル無しでは操作できないのか?いざというとき拠点からの問い合わせに答えてゆかなければいけない担当がこのような状態ではシステムは動きません。
11/1はここまででストップ。
現行のシステムの機能では、本当に必要な情報が取れません。入力された元のデータをダウンロードして、EXCELなどで処理することで不十分ではありますが使えるようになります。提案しました。
地震防災情報システム(レディー)の機能を確認しました。緊急輸送路(横浜市全体で98路線)の被災状況を入力します。
各区の土木事務所での入力作業になりますが、反応が遅い。画面の切り替えなどに時間がかかります。このままでは使えません。
横浜市の全域を表示、印刷機能が動きません。道路啓開案作成のために適当な資料を作成することができません。この画面からはとても作戦は立てられません。
緊急路線以外のデータは土木防災情報システムに入力されるとのこと、情報の一元化ができていません。その上、土木防災情報システムは庁内LAN上で動くシステム、ネットワークがダウンしたら使用できません。大問題です。