こんばんは。川嶋大貴です。遅くなりました、すみません。
12日(金)は、8月22日(月)に行われる「道志村間伐ツアー」の下見のため、山梨県南都留郡道志村に行ってまいりました。
活動報告 1では、青天時に周る箇所を説明します。
まず、水源地の下見。
下の画像は水源地付近。水が流れるとともに吹く風が涼しく、木漏れ日がほどよく差し込み、とても心地のよい場所でした。
さらに進むと・・・
少しブレました。しかしそれでも、流れる水の清らかさや沢を囲む緑の美しさがお分かり頂けると思います。
生まれも育ちも横浜でありながら、この下見をするまで道志村の存在を知りませんでした。そして、水はただ流れて浄水所に行くわけではなく、森林を整備する方々によって作られているということも。このことは、家族や友人にしっかりと周知していきたいと思います。
次は、間伐体験をする予定の場所を。 右側に比較的細くなっている立木が見るでしょうか。 このような樹木相互の競争に負けた劣性木が間伐の対象になるようです。
※基礎知識として。
間伐とは、健全な森林を育てるため「成長に伴って、混みあった林の立木を一部抜き伐りすること」(林野庁HPより)をいいます。これを行うと、樹木の生育が促され幹が太くなり、風雪に強くなります。また、林床に太陽光が適度に差し込むようになり、下草などの下層植生が繁茂し、水源涵養機能・土砂流出防止機能を高めることにも役立ちます。
水源涵(かん)養機能とは、いわゆる『緑のダム』のことで、豪雨における河川の増水量を軽減させるとともに、無降雨時の低水量を安定的に供給する作用のこと。端的に言うと、洪水を軽減し、渇水を緩和させる機能をいいます。
“間伐材”と聞くと「有効利用しないともったいない」と単純に思っていました。しかし、横浜市水道局委の方の説明によると、森林の奥から道路まで運び出すための人件費などがかかるため、輸入品の5倍ほどの価格になってしまうそうです。また、機械が入る道を作るためには経済的価値のある立木を切り倒す必要もあるため、なかなか難しいようです。
ただ、施業を集約させることで効率化が、路網整備と高性能林業機械の組み合わせにより低コスト化が可能になるようなので、それらを検討する余地もあるのかなとも思いました。
間伐材を利用したものに、紙製の飲料缶「カートカン」や割り箸、木質バイオマス(木質ペレット)といったものがあります。経済活動にも有効かつ環境にも配慮した商品が開発され、人々の暮らしの中でより多くのものが利用されていくといいですね。
さらなる間伐促進のため、『森林の間伐等の実施の促進に関する特別措置法』(間伐等促進法)が平成20年5月16日に公布・施行されました。これは「京都議定書第三条の規定に基づく約束の履行に果たす役割の重要性にかんがみ、平成24年度までの間における森林の間伐等の実施を促進するため、」「森林の適正な整備に寄与することを目的とする」(第一条)ものです。
確かに、間伐等促進法は森林の適正な整備に資する法であると思います。
しかし、条約で決めた約束を守るための(期限付きの)特措法では、適切な間伐が安定的に行われるとは言い難い。やはり、継続して行政がサポートしていく制度作りが必要なのではないかと考えます。
以上、活動報告1でした。
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