本日15:00から行われました、食と農林漁業再生・強化PTに関して報告いたします。
主な内容は、現役農家の方々(生産者)から見た現在の国家の農業政策に対する意見のヒアリングでした。計3人のパネリストの方々からヒアリングを行っておりましたが、残念ながらこの会議には25分遅れで出席ということになってしまったため、ヒアリングも最後の方のヒアリング以外は聞くことができませんでした。そのため、本報告は、最後の方のヒアリング内容と質疑応答を中心に記述させていただきますので、よろしくお願いいたします。また、農業専門用語には、疎いため一部意味を解らず使用している表現があるかもしれません。誤字脱字や意味の取り違いなどお気づきの点がございましたら、ご指摘いただけますようお願い申し上げます。
ヒアリング内容
意見を述べられていた方は、柿を生産していらっしゃる果樹農家の方であり、特に海外輸出と民主党の掲げる農業の六次産業化という点に関して述べられていました。
TPPを推進する輿論の中、農業に関してはブランド化による海外輸出を促進するという話がよくあります。しかしながら、実情として特にこの園芸作物という分野では、他国の検疫措置という壁が大きいため、国内に販売するものと全く別に選果を行わなければならないそうであり、その手間とコストが重荷となって国内の市場を中心に開拓することしかできていないのが現状であるとのことです。
また、六次産業化については一部の成功事例に頼りすぎであり、彼らは先行モデルであるからこそ付加価値が得られたこと、そして付加価値が普遍化してしまえば、付加価値として機能しなくなり結局共食いに近い状態になってしまうであろうということを述べておられました。同時に、全く付加価値のない、ごく一般の農産物こそが国民の食卓を支える資源であるということも忘れないでほしいと付け加えておられました。
また、本日のパネリストのお三方は自身の収入に関しても述べておられ、収入のほとんどが減価償却や借金の返済に消えていく現状を思い知らされました。
現在TPPに関する政策研究において、この農業という分野は私達のひとつの課題となっているような気がしております。今回の会議でパネリストの方々から最も伝わってきたことは、農業の現実は自助努力を推奨するだけで活力をもどせるような生半可な状態ではなく、そうとう疲弊しているということでした。
また同時に、農業という世界がやはり普段あまり実感を得ることが難しい、遠い世界のものになりつつあると思わざるを得ない状況に自分自身が驚かされれました。
コメント
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