11日@立正大学
12日@議員会館
で危機管理シンポジウムに参加しました。
危機管理といっても???という感じだったのですが、ICSとかGISといった初めて聞く言葉を自分なりに理解することができ、日本の危機管理体制の不十分さを感じました。
ICS(Incident Command System)は、日本語に訳すと非常時指揮システムのことで、異なる組織が危機に共同で対応できるようにするための同一の管理システムのこと。
日本の場合危機管理の体制が組織ごとに違うので、事故が起きても他の組織が効率の良い援助をすることができません。例えば3月の地震によって起きたコンビナートの火災事故。会社の他の支店から助けに出向いたのは良いものの、支店によって事故対応のテンプレートが違うので何をして良いか分からず結局役に立たなかったり、消防と民間とで違う情報ツールや用語を使っているのでコミュニケーションが取れず、連携無しに各組織でバラバラに行動することとなる。
これでは効率が悪く、対処が遅いといわれても当然。ICSでは複数の組織が1つの体制の中で動けるように、まずIncidnet action planを作りプランを明確化し、その道のプロフェッショナルであるIncident Commanderにしたがって動く。Incident Commanderは発生している危機に関して全ての権威をもっている。また、用語を統一したり、1人の上司につく部下を5人前後という最適な人数にしたりと危機に効率よく対応できるように色々定められている。
ここにも分かりやすく書いてあるので見てみてください!
http://www.osha.gov/SLTC/etools/ics/what_is_ics.html#Command
そして、情報の共有で有効なのはGIS!地図上で全ての情報が確認でき、WEB上なので更新・共有も簡単。
良く使い方が分かりませんが、GeoPlatformも覗いてみてください!
http://gomex.erma.noaa.gov/erma.html#x=-86.58325&y=25.27451z=5&layers=4203+7987+17398+5723+17525+17542
いつ首都直下型の地震が来るか分からない、なのに日本は危機に対して無防備なまま。まずは縦割り行政をなんとかし、各省庁が協力できる体制を危機が起きたときにすぐに取れるようにすること。また、官民の間の協調も大事で、互いが協力し合って事故が起きたときの想定をし、どのような対応をすべきか事前に共通のプランを作っておくべきだと思った。
穂積
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