こんばんは。インターン生中、最年長の川嶋大貴です。
遅くなりましたが、8月4日(木)の活動報告をさせていただきます。
8月4日(金)は、インターンのキックオフを行った後、衆議院第一議員会館で行われた「原発と人間・地球の未来」を傍聴してまいりました。(川嶋、神谷、中村、穂積、吉永)
インターンのキックオフでは、インターン生の自己紹介、今後の日程調整、研究テーマの決定などを行いました。
「原発と人間・地球の未来」では、京都大学原子炉実験所の小出裕章氏を講師に迎え、原発とはどういったものか、ということをわかりやすく説明していただきました。理解できていなかったことが明らかになり、とても勉強になりました。
講演では、広島・長崎への原爆投下、原子力発電の問題点(核兵器への転用、毒性の減少年数、燃料棒の処分方法、原子炉の立地)、いかに原子炉の不要で危険であるか、世界の原発開発状況、地球環境への影響、の順にすすめられました。
ここからは個人的な意見・感想です。
小出氏は一貫して原発の廃止を推進しており、その基本理念は十分に納得できます。というのも、福島第一原発事故が起こり原子力発電の脆弱性が露呈したことで、原子力が人間の手に余るものであることが明確になったからです。やはり、原発は止めるべきです。世界的に見ても、原子力発電を推進・維持しようとする日本の方針は、時代の流れに逆行していると言わざるを得ません。使用済み核燃料棒が過去の遺物、原子力の活用が歴史上の失敗といわれるようになることは、想像に難くありません。
しかし、即時に停止させることには反対です。なぜなら、原子炉を即刻廃止し使われていない火力発電所を稼働させても、旧時代のものに頼った感が否めず、大量の雇用を創出することはできないからです。混乱やなんらかの問題が生じることもあるでしょう。時間をかけて段階的に廃炉にし再生可能エネルギーにシフトさせていけば、安定した社会を保ちつつ、新たな雇用を生み出して経済を活性化させることができると私は思います。
また、原子力で作られていた電力の同量を火力発電で賄うというのなら、火力発電で排出されるCO2をどうするべきかという案を抽象的でもいいので提示していただければより良かった、と思います。そうであれば「原発はCO2排出が少ない」ということを根拠に原発を推進(賛成)している人々の共感をすこしでも得られるのではないでしょうか。
小出氏は原子力について反対の立場から研究してきたお方です。いままであった苦労話、そして未来の日本・世界についてのご意見をもっと聴きたい、と思いました。
単純に思ったことを述べてみました。素人考えですみません。これから、より勉強したいと思います。
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