横浜市の総合防災訓練を視察してきました。今年は戸塚区を舞台にして訓練が行われるとのこと、戸塚区役所の本部訓練を中心に見てきましたが、昨年の都筑区での訓練で指摘した事項が活かされていない事実が判明しました。
本部訓練で気づいた主な課題は以下のとおりです。
- シミュレーション的な要素も取り入れていたが、大部分は相変わらずシナリオを読んでいる。
- シナリオ自体、問題発生を想定していないため(どの担当からの報告も「問題なし」?)意思決定の訓練になっていない。単なるシナリオの読み合わせになっていた。
- 地図を掲示しているがほとんど使われていない。収集された情報が少なすぎて地図上での情報管理がどのように行われるかシミュレーションできていない。
- 白板に情報を書き込むことになっているが、スペースが十分でない。2台の白板ではとても情報は収まらない。
- 地域からの情報の伝達がデジタル無線1回線とアマチュア無線による交信のみ。しかも無線の音声も不明瞭になることが多い。実際の災害時にこれだけの情報網で十分な情報収集が行えると思えない。
- 市長、危機管理監も視察していたが一時立ち寄っただけ。どのような訓練になっているか把握できていない。
- 訓練全体に緊迫感がない。本番に耐えられる雰囲気ではない。などなど
横浜市の危機管理については常日頃、注文をつけていますが、改善されていません。今のままでは横浜市はひどいことになります。
あきらめるわけにはいきません。今後も指摘し続けます。
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