以前からご紹介を受けていたにも関わらず、今回の震災のために先延ばしにしていた、川和保育園の視察に行ってきました。
この保育園では、とにかく子どもたちの目線で育児が行われている。自由に遊ばせる、挑戦させることがモットー。遊具はどれも保護者の皆さんの作品。例えば大きなイチョウの木につくられたツリーハウス。階段がない。(木登りができないと登ることができない、登ることが園児の目標jになっている)園庭全体、山砂でできていてどこを掘ってもすぐに砂場ができる。園庭の脇には地下水を引いた小川が流れていて、夏にはそれも園庭の真ん中に引き込んでどろんこ池ができる、うこっけいやウサギが走り回る等々、他の保育園では考えられない子どもたちの目を輝かせる仕掛けがいっぱいあります。のこぎりやトンカチも本物をどんどん使わせる、それでも要所を注意すれば擦 り傷や打ち身はあっても大けがをすることがない。お痛みを教えることも大切な教育の一部となっています。障がいのある子どももいっしょに遊ぶ、インクルージョンも自然とできています。鳥の王様のミュージカルを衣装の鳥のマント作りから、振り付けまで自分たちでひとつの作品に仕上げる。子どもたちの個性と創造性を伸ばすことにも成功しています。
いいことづくめのようですが、先生方のかげの努力は相当のものと思います。保護者の方に理解してもらい、協力を得ること、価値観を変えることから始めなければなりません。泥だらけになりながら遊ぶこと、昔はどこの原っぱでもできたことができなくなっている。子どもたちを育てるのにいま何が必要か、私たちも一から学び考え直さなければなりません。いい勉強になりました。
写真、上から①ツリーハウスのイチョウの木、②園庭の工作場(のこぎりもお手の物)、③子どもといっしょにコマ廻し、④原発反対の園長さん以前から園庭の放射線量を測定しているとのこと。福島の事故の後、一時期倍以上の濃度を測定したとのこと。子どもを放射能から守ることの意味を正確に認識しなければならない。
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