遅くなりました。まず、一昨日の日本生態系協会のシンポジウムで拝聴した鈴木利府町長のお話から報告します。
利府町は宮城県のほぼ中央に位置し、総面積44.75平方キロメートルの比較的小さな町です。町の西部は仙台市に隣接し、東部には日本三景のひとつ・松島市があります。また、町の南部には蔵王スキー場がある他、町内にJR東日本の新幹線工場があり一般開放することで観光にも力を入れています。さらに、町内には楽天イーグルスの二軍の球場や宮里藍選手が昨年優勝した大会の会場となったゴルフ場もあるなどスポーツ施設も充実しているそうです。
震災後、利府町では未だにがれきが撤去されていない上に家を失った住民は仮設住宅にようやく入居するも職が見つからないという厳しい状況にあるそうです。現在は復興・復旧に取り組むと同時に、数年後に再び起こる予想される地震に対する減災・防災に備えているそうです。詳しい被害状況→http://www.town.rifu.miyagi.jp/www/contents/1310014028649/index.html
それを踏まえ町長はいくつか震災の教訓を述べられました。
第一が災害時のライフラインとなる高速道路の存在です。利府町には三陸自動車道と仙台北部道路が通っていますが、信号が止まり一般道が混乱する中で高速道路は物資を運ぶ貴重なライフラインの役割を果たしたそうです。また、高速道路建設の為に一部なされた盛り土は防潮堤の役割も果たしたそうです。
二つ目が危機に備えた役場庁舎の構造です。建物を低層化し、館内に広いホールを設けるなど災害時に強い構造にしたことが今回威力を発揮したそうです。それを踏まえ日頃から最悪の状況を想定しておくことの大切さを述べられました。(庁舎内のホールは住民の他、緊急停止した新幹線の乗客など1000人以上の方の避難所の役割を果たしたそうです。)庁舎の地下には雨水を貯めてられる構造になっていて暖房が使えない中、地下の水が暖房の役割を果たしたそうです。
三つ目が緊急時に備えエネルギーを分散化しておくことの重要性です。町では太陽光発電を独自に行っており、電力会社からの供給が止まった際も一定の電力は確保されたそうです。また町長はガスは家を一軒、一軒周って安全性を確かめなくてはならないため、災害時のエネルギーとして弱いことにも触れられました。
他にも、常日頃から3日か4日分の食料と水は確保しておくべきことや災害時の近所同士の助け合いは欠かせないことから地域コミュニティの維持や強化に取り組むことの大切さにも触れられていました。
一人ひとりが危機意識を持つことも大切ですが、行政が「想定外の状況」ということが起こらぬよう設備を備えハードの部分で危機に備えておくことが大切だと感じました。
続いて本日の報告です。
今日はポスティングの他、つみき広場の告知に学童や小学校を回りました。今日のポスティングは激しい残暑の中での炎のポスティングとなりました。しかし大分効率よく回れるようになり、自分もポスティングの肝をおさえてきたようです。
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