「共に育ち共に生きる教育をめざしてイタリアのインクルーシヴ教育から学ぶ」というタイトルの講演に参加しました。講師は愛知みずほ大学の一木玲子先生。インクルーシブ(inclusive)教育とは、一言でいえば、障がいのあるこどもたちを分離するのではなく、地域にある普通学級に健常児といっしょに通い、すごすようにする教育。
インクルーシヴ教育の先進国イタリアでは幼稚園から大学まで原則、障がいのある子もない子も一緒、一学級二担任制をはじめ手厚いサポートがなされていることはもとより、日本のような集団による教育とは異なる柔軟で自由度の大きい教育法がとられている点など、インクルージョンを実現するための条件が整っていることがわかりました。また、1970年代からの積み重ねで、制度も、社会の考え方も障がい者に対してきわめて前向き、受容的であることが大きいと感じました。
翻って日本ではまだまだ分離=差別的な対応がとられています。「日本の特別支援教育は特殊教育(分離教育制度)の骨格を変えていない。普通教育の制度や学校観・教育観そのままで、あとづけの障がい児教育改革である」と指摘されていますがもっともと思います。
では、どうしたら改革できるのか?方策を見つけてゆきたいと思います。
写真は講演する一木先生。レジュメを添付します。障害児を普通学校へ・全国連絡会のホームページはこちら、http://www.zenkokuren.com/index.html
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