安全管理局と続けています大地震発生時の危機管理にかかわるチェックですが、今日は、平成19年度の防災訓練の実施状況と道路啓開案作成に関するプロセスについて道路局の維持課の担当を交えて議論しました。
緊急輸送路の把握について、結論から言うと、地震防災情報システム「レディー」の情報収集機能は使わないオペレーションになりそうです。結局、紙ベースの情報を紙の地図に落として作業することを想定しています。(レディーは何のために維持する必要があるのかこの点では疑問?)土木防災情報システムは震災では使用する想定はありません。
今日の議論で明らかになった問題点
・各区への防災訓練実施に関する指示が抽象的であり、具体的な訓練要領について指示がない。区任せになっている。
・緊急輸送路に関する情報収集管理について具体的な作業イメージができていない。紙を使ったオペレーションがベースであるが、実際の運用は現在の準備状況では難しい。たとえばシールの使い方等問題あり
・緊急輸送路以外の路線については区で管理するとのこと、どれだけ情報を集約、共有できるのか。
・道路局と区の土木事務所の連携が十分に取れていない。特に緊急輸送路以外の幹線道路の被災状況把握でき、情報共有できるか疑問。区任せの部分が大きく、区が認識しているか確認する必要がある。
提案
・区の準備状況について、監査の必要がある。具体的な状況を想定して、各種の数値を把握、それに沿った具体的な訓練、準備が必要。監査シートを作成して具体的にチェックすること
・各区の訓練では具体的に問題点の把握と改善を目標とすること
・地図を使った情報把握の方法として、透明なシートをレイアーごとに準備して、重ねて全体を把握するようなオペレーションができるのではないか
・印刷の代わりにデジタルカメラを使ったデータの処理、通信を実現できないか
写真(上)紙ベースの地図の上にシールを貼って被災情報を登録する。シールが大きすぎて細かな情報を載せることができない。時間の経過と共に変化する状況を表現できない(シールがはがれない)。一枚の地図では複数のチームが同時に作業することができない。
写真(下)紙ベースに透明なシートを複数枚重ねることで、作業を分けて行い、情報集約も可能となる。
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