国民の皆様から大きな期待をいただきながら、鳩山内閣は、普天間基地の移転問題、政治と金の問題など、信頼にお応えできず、また、政権を担う与党としての政策遂行過程にぎこちなさがあったことなど、反省すべき点があったと考えます。鳩山内閣が短命で終わってしまったことに対しまして、国民の皆様に心からお詫びを申し上げます。
混乱から真の変革の政治を
一刻も早く混乱から抜け出し、変革の実現を急がなくてはなりません。政権交代という政治改革に必要な力と、国を治めてゆく力は必ずしも一致しないのではないか。政権交代という政治の大転換を実現した今、これから必要とされるのは、この日本を治める力、すなわち政策立案力であり、その実行力です。菅内閣はまさにこうした政策本位の本格的な内閣でなければなりません。
評論に終わらない責任ある政治を
日本は自民党政治の失策により危機的な状況にあります。景気の低迷、中国等新興国に依存する経済、セイフティーネットがなく不安定な生活を強いられる非正規労働者、子育て世代の負担増、進む少子化、確かな年金・医療を安心して受けることが出来なくなった高齢世代、教育崩壊による次世代の人づくりの問題、構造的に仕込まれた天下り体質、その他多くの難題をかかえる日本にあって、自民党政権は、問題の所在すら明らかにせず、課題を先送りしてきました。
それに対して民主党は、まず日本の課題、問題の本質を明らかにすることからスタートしています。例えば事業仕分けでは、既存の税金の使い道、独立行政法人などの仕組みにメスを入れています。これまで議論にならなかったことを議論できるようにしたこと、それが政権交代の第一の意義といえます。
そして、さらに具体的に解決策を提案実行し日本を立て直すことが民主党政権の責務です。財政の健全化、成長戦略の実行、持続可能な社会保障制度の確立、そして思い切った地域主権による行政改革を同時に進めなければなりません。
民主党に対し国民の皆様が期待するのは、今さえよければよいといった課題先送りの政治、人気取りの政治ではなくて、確かなビジョンと理念に基づいた政治、安心と希望を約束し、誇りをもてる日本を創る政治であると考えます。
菅内閣を支える政権与党の一員として、国民の皆様に信頼される納得の政治を実践してまいります。
最近のコメント