横浜国大にて生物多様性、日本の環境政策の課題についてディスカッションしました。
地球温暖化それもCO2削減だけがクローズアップされている現在の環境政策に危機感を持っています。気候変動のメカニズムにはまだまだ不明な点が多くあり、CO2が地球温暖化の原因であるとしても、その影響の程度についてはもっと研究を進めなければわからないのが現状です。
重要なことは肥大化した人間活動が人間の地球上で許された環境負荷を超えてしまっていること、人間の活動が生態系の破壊につながっていること。人間も生態系の一部であるという生物多様性の概念の根本に立ち返ることがいま私たち人類に求められています。足ることを知って、消費することが許された範囲のエネルギー、資源をつかって生きる生き方にシフトしなければなりません。
CO2についてはこういった考え方に基づいて、人間活動の環境負荷の一指標として活用するところに意味があるのです。拡大再生産型の社会から、縮小均衡の社会へどのように誘導できるかが環境政策のポイントではないかと思います。
生物多様性については、ほかにもいろいろと大切な概念が含まれています。これからもっと議論を深めてゆきます。
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