経産省の事業の説明を受けています。本日は10の事業をチェックしました。航空機開発事業から伝統的工芸品産業振興まで。貿易振興では国際博覧会出展事業、発展途上国のインフラ関連のマスタープラン作成、FS(フィージビリティ)調査支援など多岐にわたります。それぞれ厳しい予算の中で工夫をしている様子はわかりますが、事業目的に首をかしげたくなるような事業もありました。
その中で、大変、印象に残ったのが希少金属代替材料開発プロジェクトという事業。この事業は、いわゆるレアメタル、レアアースと言われる希少金属に関する施策。薄型テレビ用透明電極に使われるインジウム、ハイブリッド車用モーターに使用される希土類磁石の原料となるジスプロシウム、ガラスの精密研磨に使用されるセリウムなど、日本の強みとなる最先端技術を支える希少金属の供給が現在、中国に完全に支配されています。このままでは来年にもこうした材料が入手できなくなり日本の製造業が大打撃をうける可能性があります。このプロジェクトでは、こうしたクリティカルな材料の代替材料の開発、使用量の削減を可能にするための研究を進めます。なかなか目立たない分野ですが、緊急性の極めて高い事業です。来年度予算13億円とのことですが、こうした事業には集中投資する必要があると思います。
事業仕分け、削減するだけが仕事ではないと思います。必要性の高い事業には断固として予算をとるべきです。
希少資源の問題は避けて通れませんね。
代替品の発明も大事ですし、取引相手を分散できるよう資源の探査も必要でしょう。
そういうところに財政的支援を厚くする為に、自民党政権が作った「支持層本位」の歳出に切り込んでいって下さい。
民主党の支持の根源は今までの自民党政権の否定なのですから。
投稿情報: 佐藤健 | 2010年9 月22日 (水) 22:28
佐藤健様、早々にコメントいただきありがとうございます。中国との関係が問題となっていますが、こうした点も日本にとっては大きな弱点になると思います。多面的多角的に戦略を練って実行してゆかなければなりません。相互依存の関係を様々創ることが重要と思います。(環境、科学技術、医療福祉、文化芸術など、経済とは絡みつつもそれだけではない分野を育てる)
投稿情報: 山崎誠 | 2010年9 月23日 (木) 12:08