昨日に引き続き危機管理室視察。詳しくは次のフォトアルバムにまとめました。こちらもご覧ください。
安否情報システムについては、3人の担当者によりシミュレーションが進み情報入力から、ホームぺージ上での情報公開まで確認することができました。問題点は昨日のブログの通りです。
地震防災情報システム(レディー)について確認、こちらにも問題があります。緊急輸送路の確保について市本部のコントロールはきわめて難しい状況です。
①システムのパフォーマンスが悪い。緊急時に大量のデータを入力することは困難。
②道路に関する情報が一元管理されていない。本システムと土木防災情報システムが存在、緊急輸送路以外は後者のシステムにデータが集まる。こちらのシステムは庁内LANに依存している。
③道路の不通情報が幹線単位になってしまう。幹線中の区間を指定することができないため、たとえばエスケープルートの検討などができない。
④印刷機能がない。本部の戦略立案時に使える帳票、地図を出すことができない。
提案
①まずは実際の状況に即した運用テストを行ってもらいたい。問題に気付くのが先決。
各区より最低でも30~50件の被災情報を実際の危険箇所にあわせて入力してもらう。(どのくらい時間がかかるか)その上で、道路啓開案を作成できるか実際にやってみる。
⇒ 予想では今のままでは使えないはず。入力に時間がかかりまず現場がギブアップ、かろうじてデータが集まっても道路啓開のための作業に十分なデータは得られていない。また、情報の見え方も実践的でない。
まずは使えないことをしっかりと認識することが必要。そのあと、対策を立てること。(システムを捨て白地図による作業を想定する必要がある。現状ではそちらのほうが効果的と考えます)
②データの一元管理のシステムをしっかりと作ること。担当者は一元管理しているというが意味を分かっていない。
③システムの改修には時間がかかる。今できる対応策を緊急に検討し、末端まで周知徹底させること。
まさに「マニュアルを作って行政は安心、市民は不安」の状況です。早急に手を打たなければ手遅れになります。緊急事態です。
特別委員会で取り上げました。かなりしつこく追求しましたが、まだまだ勝負はこれからです。どうしても当局を動かさねばなりません。
投稿情報: 山崎誠 | 2007年11 月 6日 (火) 21:51