地震防災の点検に危機管理室を視察しました。市役所の5階にあります危機管理室ですがその中に防災関連の情報システムの端末があります。今回は特に、安否情報システム、地震防災情報システムを見てみましたが大変まずい状況です。どうしてこんなシステム造りになってしまったか、現場を知らない人が作ってしまったシステムです。だれもチェックしなかったとしか良いようありません。詳しい状況は次のフォトアルバムに整理しています。
問題点と解決策は以下の通り。
①まず問題なのは担当者。マニュアルを見ながらでないと説明できない状況。いざというときに例えば無線を使いながら説明しなければならないのにこれでは無理。
②安否情報システムの機能がホームページ上に情報を公開することだけを目的にしている。拠点で必要となる情報などをとることができない。
ex. 例えば、拠点にどういう人が何人いるかといったデータが集計できない。
ex. 身体状況について、無事、被害がある、不明の3種類しか選択肢がない、知りたいのは、重症何人、軽症何人という数字のはず。
③入力に手間がかかる。いちいち一行ずつ入力しなければならない。行数が7行、避難者カードの雛形は5行のみ、それ以上の世帯があった場合、どうするのか。
④データに時間の情報がないため、履歴を追うことが難しい。
対応策として提案。
①入力を簡略化するようにデータのデフォルト表示などを設定する。
②データ項目について拠点のニーズなどを踏まえて見直す。
③登録データのダウンロード機能により得られるCSVファイルをつかって必要な集計するマクロプログラムを作成する。
④そもそもこのシステム自体のコンセプトがおかしい。安否情報をホームページに公開するよるようりも大切な作業が他にもある。新しく構築する危機管理システムについてはこのようなシステム造りは絶対にしないこと。
⑤担当者はマニュアルなどなくてもすぐに説明できるようにすることが必須。人任せが問題。当事者意識を持ってもらいたい。
途中でシミュレーションがエラーのため進まなくなったので中断。持越しとなった。
それから、市本部と各区を結ぶホットラインの電話の設置。これもこのままでは使えない。以前から指摘しているのに改善されない。やる気があるのか??
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