アラスカ大学で北極圏の研究に長年取り組んでいる赤祖父俊一先生の「正しく知る地球温暖化」という本を読み始めました。
地球温暖化について常識とされていることがいかに誤っているかを、多くの具体的な証拠に基づいて説明しています。二酸化炭素の増加が地球温暖化の元凶であるとIPCCは結論付けていますが、二酸化炭素の排出量が大幅に伸びた1946年以前、すでに1800年前後から温暖化は進行している、現在進行中の温暖化の大部分(約6分の5)は地球の自然変動であり、人類の活動により放出された炭酸ガスの温室効果によるのはわずか約6分の1程度である可能性が高いと指摘しています。
IPCCが多くの研究者、科学者の一致した見解であるとして報告書をつくり上げていますが、実際は多くの疑問の声が上がっていること、それが正しく扱われていないこと、マスコミはセンセーショナルな話題を求めて、地球温暖化にともなう大災害や人類の危機をサイエンスフィクション的に作り上げ世界に発信していることなど、危険な状況にあるとしています。
地球温暖化や環境問題を正しく理解し、正しく行動するために科学に対するリテラシーを高める必要があると思います。人間の無制限な行動を抑制することは温暖化といった切り口からだけでなく環境全般を見ても明らかに必要。もっと本質的なところで生物多様性に対する考え方や人間の生き方を見直す必要があります。
コメント