市政については、まず今野典人市議から敬老特別乗車証(いわゆるフリーパス)に関する報告がありました。同制度は、高齢者への社会支援という観点から進められてきたものですが、老齢人口の増加により財源確保が年々難しくなっています。横浜市では改正案を3案提示して条例の改正をめざしていますが、いずれの案を採用しても利用者に負担増を求めるものであることから、参加者からは不満の声も上がっていました。市が交通事業者へ支払っている金額と実際の利用額との間に整合性はあるのか、本制度により介護予防は本当に増進されているのかをしっかり検証すべき等の指摘もあり、市民も厳しい目で行政・議会を監視する姿勢を見せていました。
県政については、石川輝久県議が19日に行った県議定例会での代表質問の内容を中心に報告を行いました。この中で、スポーツ施設の確保については、子どもが人間関係を学ぶ場としても大切な問題であるから充実を図りたいとの説明がありました。学校教育や家庭教育を補う場としてもスポーツは重要な位置を占めています。今後、施設整備が促進されることを期待する声も上がっていました。その一方で、身近な公園等でボール遊びをできるようにするだけでも、施設建設に匹敵する効果が上がるのではないかという意見もありました。
国政については、法務委員会でもテーマとなっている選択的夫婦別姓について意見をいただきました。夫婦別姓が実現すると年金や税制にも影響がでるのではないかというご指摘は、これまで政策会議等でもあまり議論にならなかったものでした。たしかに年金や所得税など夫婦を単位として設計された制度には、多かれ少なかれ何らかの影響が及びます。このような視点も今後の議論の中で、参考にさせていただきます。
参加者の皆様には、非常に熱心に議論していあただきました。私たち議員が気付かなかった視点を提示していただいたり、耳の痛い意見もありましたが、真摯に受けとめて議会活動に生かしてゆきます。懇談会を終えていつも思うのは、2時間半がほんとうにあっという間に過ぎてしまうことです。
次回は3月28日(日)に青葉区内で懇談会を開催いたしますので、お時間のある方は是非ご参加ください。
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