上関原発予定地の視察の後、本日は中国電力本社(広島)を訪問してきました。
中国電力の電源開発の考え方、地域のエネルギー需要に関する見解等についても概要の説明を受けました。需要については生活関連用需要が増えるとの見込みを持っており、今後も開発が必要であるとの見通しを示しています。原子力発電については、供給量の3割を目標に増やすとのこと、島根原発の1、2号機が稼働中ですが、現在建設中の島根原発の3号機、上関原発の1、2号機の新設を進めるとのこと。
昨日質問した内容を繰り返し確認しましたが、回答はほぼ同じ。地元の皆さんとの対話を重視するようにお願いしましたが、すでに手は尽くしているとのこと、対話に応じてくれない住民の側に問題があるといったニュアンスの話でした。
特に気になった点としては、
①懸念している現地の立ち入り禁止措置については、埋め立ての工事の免許をすでに取得しており、現地の海岸全体が工事予定地であり立ち入り禁止は当然との回答でした。
②さらに、希少生物が田ノ浦にいることの意義については、とくに田ノ浦に限らず、ほかの地域にも生息していおり、田ノ浦を開発すべきでないことの理由にはならないとの説明がありました。原子力発電所と自然の共生、漁業との共生も可能であり他の例でも実証されているとのこと。
原子力発電所建設を正当化するためのロジックにしか見えません。科学的な調査等の知見をしっかりと踏まえて議論する必要があります。
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