環境税の議論が進んでいます。
地球温暖化対策税として化石燃料の消費に対して税を課し、特にガソリンについては、その上、暫定税率を廃止したその分、税をかけようというもの。暫定税率の廃止と地球温暖化対策税が抱き合わせで提案されていることに批判が集まっています。そもそも、地球温暖化対策のための財源確保、暫定税率を廃止した場合のガソリン消費の増加抑制の2重の効果を目指しての課税案になりますが、暫定税率廃止による減税に期待を寄せる国民にとっては背信行為になると指摘されています。
環境税の導入のタイミングとしては、減税とセットにする意味もわからないではないですが、国民が納得するかが問題。経済状況も大変厳しい中での増税はやはり避けるべきではないか。環境税の導入には基本的に賛成ですが、国民の皆さんへの説明と理解を得るための議論を時間をかけて実施すべきと思います。また、税額についても、例えば、暫定税率廃止分の半分程度に課税額を抑えてガソリンの値下げが実感できるよにするなど、工夫が必要となります。
また、地球温暖化対策税を一般財源化し目的税化しないとのこと。せっかく地球温暖化対策税とうたっても別な目的に流用されてしまうのではないか。財務省主導での予算配分になっては元も子もないとの指摘も受けています。
環境省の地球温暖化対策税の説明資料を精査しました。表現があいまい、図表の表現に一貫性がない、など問題が大変多い。資料だけ見ても、説明を受け質問をしなければ、ちんぷんかんぷんな資料。これでは正しい議論は出来ません。国民の理解を得るためにも正確な資料づくりを心がけるように強く要望しました。
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