久しぶりに休みをとり父の墓参りに。その行き帰りの車中にて、母から昔話を聞くこととなりました。
東京大空襲をくぐり抜けてきた人生。防空壕の中で空襲から逃れる日々、最後の大空襲では焼夷弾の嵐の中、運良く逃げることができたものの全て失う。空襲から生き延びたのもつかの間、東京を脱出する列車に乗るために10日間、乾パンと水だけ、地面に新聞を敷いて過ごすことに。すべてお国のため、暴動も起こらず、我慢づよく耐える日本人。戦時中は行政からの支援は一切なし、自助あるのみだった、今の災害よりもさらに悲惨な状況であったとのこと。
それから疎開先での暮らし、身寄りのない疎開者はなんの罪もないのに差別を受け、最低限の暮らしさえも送れない状況に立たされた。子どもたちの悲惨な姿は忘れられない。それから占領政策の元、民主主義を学び、教えることに。戸惑いと怒りそして喜び、人それぞれの戦後の思いがあった。
遠い昔の話ではありません。母が生きた人生であることに改めて驚くとともに、未来に向けて悲劇を繰り返さないことを誓う一日となりました。
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