児童養護施設に預けるけられている理由に大きな変化が生じています。
1947年に開所した当時は戦災孤児対策、親の病気や行方不明が主な理由、80年代、90年代は家庭崩壊、両親がいない、片親などが理由、平成10年ころから、児童虐待ための入所が激増してきています。虐待の増加によって、児童相談所からの親子分離のための緊急一時保護依頼も増えているとのこと。
全体の80%が虐待のための入所、うち5割に発達障害がみられ、不登校、引きこもりの現在3名、大変自立が難しくなっており18歳の期限を20歳まで延長しても結局、若年ホームレス化や生活保護に頼らなければならなくなるケースなど増えてきている。
いじめや虐待などで心に傷を負った子どもたちが増えているため、これまでの集団養護の考え方では対応が難しくなってきています。対人関係に問題が生じる子どもが多く、個別の対応、きめ細かな心のケアが求められています。医療・教育・養護の一体化した対応が求められる。東京都では専門機能強化型という形でカウンセラー、ドクターが対応することが可能となっています。
グループホームの形式が有効とのことですが、補助金が足りない、施設に利用できる物件が借りられないなどの問題がありなかなか進められないとのこと。国の施設の設置基準やこれまでの集団養護の見直しが必要となっています。東京都は補助制度が充実しており恵まれているとのこと、地方ではもっと難しい状況があるとのこと。
人と人との関係性が失われてきている。いまこそ社会全体で子どもを育てる意識が大切なのではないか。人の育て方の見直しが求められています。まずは虐待防止にしっかりと取り組まなければなりません。
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